【Vitality】健康増進型保険デビュー
時代の流れとともに、生命保険の社会的な役割も変わっており、保険商品としても様々なものが登場してきています。
万一の時に備える「生命保険」から、医療の発達を踏まえて介護状態となるリスクへの備えとしての「介護保険」、介護状態には至らないものの働けなるリスクに備える「就労不能保険」。
ここ数年で目まぐるしく保険商品は変革していますが、今年、新たな分野として住友生命から「健康増進型保険(通称:Vitality)」の発売が予定されているようです。
1.Vitalityの概要
日々の健康増進活動を応援する保険商品とのことで、保険加入者が健康増進活動(ウォーキングや健康診断受診等)を通じて獲得したポイント(活動ごとに設定されている)で、ステータス(ブルー、ブロンズ、シルバー等)を判定します。
各種ステータスに応じて、保険料が割引になったり、様々な特典が受けられるのですが、保険料は割引になるケースだけでなく、健康への取組みが不十分でステータスが悪くなってしまうと、通常より割増になることもあるとのことです。
2.特典イメージ
特典の利用については、提携している企業などから、以下のような各種サービスの割引きを受けれられるというものです。
ただし、こちらの特典の利用には、保険料とは別にVitality利用料が必要になるとのことです。(Vitality利用料を加味しても、普通に健康増進への取組めば、トータルで保険料を安くすることは十分可能である模様)
<イメージ>
世界が生んだ「未来を変えていく健康増進型保険、通称Vitality」は、1997年に海外で誕生して20年が経過しており、世界17の国と地域で750万人に広がっています(日本には初上陸)。未来を変えていく、健康増進型保険 「住友生命 Vitality」 | 住友生命
3.Vitalityについてのイメージ動画
ユーチューブのなかで、この商品の概要・イメージを掴むのに良い動画がアップされております。
この動画で紹介されている4つの人物像の比較は、多少極端な例かとは思いますが、大きな分類としては間違っていないのかなと思います。
4.「健康」について
今後、ますます社会の中でキーワードとなっていくのが「健康」だと思います。
喫煙に対する扱いが社会的にどんどん変わってきていることなどからも、このような動きは見て取れると思います。また、会社として「健康経営」を宣言しているところも増えてきているかと思います。
以下のグラフは「平均寿命」と「健康寿命※」の伸びを表したものです。
※健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことです。
グラフからもお分かりになるとおり、それぞれ堅調に伸びているものの、平均寿命と健康寿命の間には、男性で約9年、女性で約13年程度の乖離が依然としてあります。
これが何を意味しているかというと、平気寿命が伸びて若年層の割合が低くなっていく一方で、健康状態に問題のある人の数は減っていかないこと、それに伴って社会全体として元気がなくなっていくリスクがあることを意味しています。
日本を支えていくためには、こうした健康への取り組みが社会的な要請となっているのです。
5.「健康診断割引」との違い
最近よくCMでもやっている第一生命の「健康診断割引」という、健康診断を提出することによって保険料が割引きされるというものがありますが、こちらとは似て非なるもののようです。
住友生命のVitalityでは、健康増進の取組みの1つとして健康診断への受診もあることはありますが、その他の取組みなどを総合的に勘案したうえで保険料が設定されるようです。
6.まとめ
最近、伯父を亡くしたこともあり、健康についてあらためて考えさせられる機会がありました。
大切な家族との時間を過ごしていくにしても、仕事を通じて社会に貢献していくにしても、やはり「健康」で長生きし続けることは非常に重要な要素であると思います。
生命保険の形は本当に時代とともに変わっており、これまでは「万一の時に備える保険」だったものが「健康を獲得し続けるために取組む保険」という、受動的なものから能動的なものになったんだな、と今回の商品を見て思いました。
失った時にしか気づけないことが多い「健康の大切さ」ですが、これをVitalityという仕組みで、日常のなかで意識づけることができるという点は、大きい付加価値なのではないかなと思いました。
社会の課題に対応しようとするVitalityですが、発売は夏ごろ(8月?)を予定しているようですので、今後の新しい情報には引き続き注視していきたいと思います。
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