開けごまマイラー

30代の一児の父。ポイントサイトやクレカのポイントをマイルに交換して旅行すること、稼ぐ方法、おすすめホテルや旅行先を発信します。

よく分からないまま「企業型確定拠出年金」の手続きをした方へ

 

f:id:pokogoma:20180620232747g:plain

確定拠出年金は、積立金として支出した金額を所得控除でき(節税でき)、加入期間中の資産運用益が非課税で、かつ老後の受取り時に非課税枠が使える、という非常にオトクな制度です。 

 ↓【関連記事】確定拠出年金のメリット・デメリットなど概要はこちら

iDeCo:確定拠出年金(401k)のメリットとデメリット - 《FP1級》ぽこごまの保険・不動産・お金のこと

確定拠出年金の種類としては、「企業型」「個人型(iDeCo)」があります。

企業型確定拠出年金(企業型DC)については、会社で強制加入となっているケースも多いため(勤続〇年目以降の社員は強制加入等)、正直よく分からないまま会社から言われるがままに手続きをしている方も少なくないように思います。

実際に、私の会社も企業型DCがあるのですが、勤続年数10年以上の社員は強制加入となっており、実際に加入対象となった先輩方を見ていると、あまり制度を理解していない様子が見て取れます。

この制度は、冒頭に記載のとおりメリットがたくさんあるのですが、制度をよく理解することで、もっとお得に資産形成できる場合がありますので、少しご紹介させていただきたいと思います。

1.「企業型」と「個人型(iDeCo)」

企業年金連合会の統計によると、平成30年3月末時点で加入者はそれぞれ企業型:648万人、個人型:85万人ととなっております。

iDeCoは対象者が拡大したことで急速に加入者が増加しているのですが、絶対数では現時点では企業型加入者の方がまだまだ多いことがデータから分かります。

企業型と個人型の大きな違いとして、掛金負担者が企業か個人かというものがありますが、企業型であっても、会社によってはマッチング拠出制度(個人で上乗せ支出)があります。

ただし、こちらは会社が定める規約次第というところがありますので、まずは勤務先の福利厚生を所管している部署などへ問い合わせてみることをオススメいたします。

2.マッチング拠出制度について

「マッチング拠出制度」というのは、企業型DC制度の加入者が、事業主掛金の額を超えない範囲で個人で上乗せして掛金を支出できる制度です。

ちなみに私の勤務先では、給料水準に併せて事業主掛金の額が決まっているのですが、年収1000万円程度の先輩にヒアリングしてみたところ、月々会社が拠出している掛金は6000円程度とのことでした。

つまり、この場合だと個人としても約6000円の掛金を拠出できることとなります。

<先輩Aの例:35歳>

この先輩はマッチング拠出制度の存在すら認識していませんでしたが、仮に6000円のマッチング拠出を定年までの25年間行ったとすると、積立額・節税額等は以下のとおりとなります。

◆積立額 

6000円 × 12ヵ月 × 25年 = 1,800,000円

◆節税額(所得税率20%、住民税率10%とする) 

6000円 × 30% × 12ヵ月 × 25年 = 540,000円

確定拠出年金の掛金は所得控除の対象(掛金として支出した金額を年収から差し引くことができる)となるため、上記のとおり少ない掛金であっても節税効果を大きくとることができます。 

※事業主掛金と個人の掛金の合計額には一定の限度があります。 

(会社によって違います。) 

3.企業型と個人型の併用について

2017年から企業型DC制度に加入している人であっても、iDeCoを上乗せできるようになりましたが、これは前述のマッチング拠出を行っていないことが条件となります。

マッチング拠出を行っておらず個人型との併用を可能とするか、マッチング制度を導入するかについては、会社が決定し規約等で定めるのですが、「企業型+マッチング+iDeCo」という加入は取り扱えません。

いずれにせよ、自助努力で資産形成を行っていくうえで、確定拠出年金制度は非常に有用ですので、サラリーマンの方は、会社の規約・制度をよく確認して、預貯金に預けるだけでなくこうした効率的な資産形成を図ってみてはいかがでしょうか。

4.まとめ 

いかがでしたでしょうか。

今回は私の身の回り(会社の同僚や先輩)でも、確定拠出年金制度について理解している人が少なく、マッチング拠出制度の存在すら知らないというケースが多かったので、ご紹介させていただきました。

実はまだ私は勤続10年経過しておりませんので加入対象ですらないのですが、対象となった際には、マッチング拠出制度を使って最大限、企業型DC制度を活用していこうと考えております。

また私が会社を辞めて自営業者となるようなことがあれば、iDeCoに切り替えて、給与所得控除がない点や老齢厚生年金がない点の補完として活用を検討したいと思っています。

この記事をお読みになった方が、資産形成・ライフプランを考えるうえで、少しでも役に立てば幸いです。

以上

 

↓少しでも参考になりましたら、ポチっとお願いいたします。

にほんブログ村 その他生活ブログへ
にほんブログ村