開けごまマイラー

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老後に“1億円”必要というのは嘘

こんにちは。

『老後』というと、人によって、まだまだ先のことと考えている方、いよいよ老後が見えてきたぞという方、現在老後真っただ中ですけど何か?という方、さまざまな方がいらっしゃるかと思います。

ですが誰しも、「ゆとりある老後」を送りたいと思っていることには変わりなく、老後にどの程度のお金が必要になるか考えて見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。

一方で、その「ゆとりある老後」に関する定義・概念・金額は色んな語り手によってまちまちであることが多く、どれを信じたらいいのか分からないという方もいらっしゃるかと思います。

今日は私なりの「ゆとりある老後」について、かみ砕いて考えて見たいと思います。

1.ゆとりある老後には“1億円必要”説の真実

「ゆとりある老後には“1億円”のお金が必要」。というフレーズを雑誌やネットニュースで目にし、驚いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この数字は、公益財団法人生命保険文化センターが全国の18~69歳の男女約4000人を対象に行った、老後にどの程度生活費が必要かというアンケートに対し、回答の平均が約35万円/月であることから算出されています。

厚生労働省が公開した「平成29年度簡易生命表」によれば、日本人の平均寿命は過去最高を更新し、男性は81.09歳、女性が87.26歳となっています。

必要な生活費が約月35万円ということは、1年間なら420万円ということになり、上記年齢はあくまで“平均”年齢ですので、少し長めに見積もって老後の期間を65歳~89歳の25年間とすると、420万×25で1億500万円の生活費が必要にとなる計算というわけです。

要するに月々35万円の生活をするような人であれば、保守的に90歳まで生きるとすると1億円もかかってしまいますよ、ということです。

では本当に月35万円も必要なのでしょうか?内訳は次のとおりと考えられています。

◇ゆとりある老後の生活費(35万円)の内訳

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これはあくまで、老後に夫婦2人で生活していく前提で、各項目についてアンケートに基づき平均的な金額を算出していったものですので、それぞれの家庭で、そもそも要らない項目や追加すべき項目、各項目ごとの金額の大小はあると思います。

そこで、私の今の生活費を参考に、老後は持ち家となる前提にて、老後に必要な生活費の見通しを以下のとおり精査してみました。

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<前提>

定年退職金でマンションを一括購入し固都税のみ支出する前提です。また生活費等の現行もかかっている費用についてはほぼ同額+αを計上し、医療費等は現行はあまりかかっていませんが保守的に平均値を計上しています。

ゆとりある老後の生活費がどの程度かを参考にすることはいいとして、自身のライフスタイルやかなえたい目標によって見積もるべき金額は当然に違ってきますので、現時点での想定で、一度どの程度の生活費がかかるかを計算してみるとおもしろいかと思います。

私の場合、28.7万円×12ヵ月で年間あたり344万円、25年間で約8,600万円となりますので、千万単位で必要額に差がでました。

2.年金との差額

サラリーマン(第2号被保険者)の場合の年金額を見ていきたいと思います。

サラリーマンは老齢基礎年金(満額で78万円)に加えて老齢厚生年金を受け取ることができますが、もらえる年金額はサラリーマンとしての給料が一生涯でどの程度だったかによって決まります。

齢厚生年金部分について、ざっくりともらえる金額を見てみたいと思います。

※以下では、平成15年4月以降にサラリーマンになった方を想定して記載していきます。

◆基本的な考え方

「平均標準報酬額」×「0.005481」×「被保険者としての月数」

被保険者期間中の、月々の給料+ボーナスの総額を平均した月額

【ケース1】22~60歳まで勤続し、38年間の平均年収が600万円(50万/月)

 500,000円×0.005481×456(38年×12ヵ月)=1,249,668円

【ケース2】22~60歳まで勤続し、38年間の平均年収が960万円(80万/月)

 800,000円×0.005481×456(38年×12ヵ月)=1,999,468円

【ケース3】23~30歳まで勤続し、7年間の平均年収が360万円(30万/月)

 300,000円×0.005481×84(7年×12ヵ月)=138,121円

一生涯の平均報酬月額を見積もるのは難しいかもしれませんが、例えば20代の平均年収が400万円程度、30代の平均年収が500万円程度、40代の平均年収が600万円程度、50代の平均年収が700万円程度であったとすると、一生涯の平均年収は大概算で550~600万円程度と見積もることができます。

なお、計算式中にでてくる「0.005481」という数字は、厚生年金額を算出するうえで定められている係数になります。

夫婦2人の老齢基礎年金(概算150万円)と併せると、概算で以下のとおりの年金を受給することができます。

【ケース1】275万円/年→(65~89歳で)6,875万円

【ケース2】350万円/年→(65~89歳で)8,750万円

【ケース3】160万円/年→(65~89歳で)4,000万円

※簡便的に年金にかかる税金は考慮していません。 

3.まとめ

老後に必要なお金について、まずは自分の場合はどの程度になるのか?そして各給与体系や年金制度が継続する前提での試算にはなってしまいますが、どの程度年金を見込むことができるのか?といった点をしっかりと確認することが、“老後への備え”の第一歩となるのではないかと考えています。

備えあれば憂いなしではありますが、やみくもにお金を貯めるのではなく、目標感を持ってライフシミュレーションを行うことで、より納得のいく備えができるのではないでしょうか。

マンション投資や生命保険の営業等でも、ゆとりある老後を送りたいですよね?とったセールストークがよく使われますので、その際にぜひ、こういった考え方でがあったなということを思い出していただければ嬉しいです。

 

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