日本生命浜松町クレアタワー(H30/8月竣工)を見てきました/浜松町駅前再開発
こんにちは。
今年(2018年)8月に竣工した日本生命浜松町クレアタワーにぷらっと立ち寄ってきましたのでご紹介させていただきたいと思います。
日本生命浜松町クレアタワーは、日本生命と大林組が東京都港区のJR「浜松町駅」近くに新設したビルで、地下鉄大江戸線・浅草線「大門駅」直結となっています。
◇計画概要
名 称:ニッセイ浜松町クレアタワー
所在地:東京都港区浜松町二丁目5番2他(地番)
交 通:「大門」駅直結、「浜松町」駅徒歩2分
規 模:地下3階、地上29階
高 さ:156m
延 床:99,251㎡
竣 工:2018年8月
総貸室:15,700坪
基準階:約790坪
天井高:2,800㎜
設 計:日建設計(実施設計は大林)
施 工:大林・大末・太啓・岩田地崎JV
約800坪の無柱空間は小割り化等も含めて多様な企業のニーズに応えることが可能であり、浜松町から羽田空港へは空港快速を使えば約15分程度で行くことができるというアクセスの良さは魅力かと思います。
山手線や京浜東北線で、品川駅と東京駅まで10分もかからずに到着します。また全国各地への新幹線もサクッと乗ることができるのも魅力です。都営大江戸線や浅草線の大門駅からは、都内の広範囲にダイレクトに行くことができる点もメリットといえます。
◇主なテナント(公表されているもの)
〇オリックス関連企業
〇日本生命 (自社利用されるようです)
〇資生堂ジャパン
〇朝日放送
〇アイリスオーヤマ
〇シノケングループ※
※先日シノケンの不動産投資セミナーに参加した際に、セミナー終了後の担当者との面談時「(今年の)11月からクレアタワーなんですよ~」とおっしゃっていました。どうやら1フロア(800坪)借りるようです。「資生堂の綺麗な人と知り合いたいですわぁ~」とかなんとか言っていましたので、日生さんならビル単位でのイベントとかやってくれるんじゃないですか!?と適当に答えておきました。
↓ご参考です。
↓エントランスのピロティの天高が高いと、ビルとしての重厚感を感じます。
最大790坪の無柱空間のオフィスフロアや大型カンファレンス、商業施設で構成される最新鋭のハイグレードビルで、ハイブリッド制振構造や72時間の非常用電源設備を採用、中間階機械室を7~8階に設置したりするなど(地下に設置すると水害リスクがある)、万全なBCP(事業継続計画)対策を講じています。
今年は豪雨・台風・地震と災害が続いており、北海道では大規模な停電も起きましたので、企業としてはますますビルとしてのBCP対応力を求めるニーズが高まっていくかとおもいます。
生命保険会社は機関投資家としてお客さまから預けられた保険料の資産運用を行いますが、マイナス金利導入以降、従来国債等が主であった各社のポートフォリオの見直しが求められています。
既存ポートフォリオのうち国内債券を外国債券に振り分ける、といった配分見直しが各社の主な対応となりますが、不動産投資についても高利回りを稼げるアセットであることから、これまでの残高削減の流れから一転し、新規投資等によりポートフォリオに占める配分を増やしていこうという動きが出てきています。
日本生命については300本のビルを所有し、三菱地所・三井不動産に次ぐデベロッパーとしての存在感が依然としてありますが、今後は他生保についても不動産業界における存在感が増していき、一昔前のようなデベロッパーとしての生命保険会社の機能が戻っていくのではないか、と期待しています。(銀行等でも店舗の統廃合、駅前再開発等の動きが出てきているかと思います。)
↓浜松町駅前再開発
クレアタワーは上記図ではB街区に位置しておりますが、浜松町の駅前は一体的な再開発が計画されており、隣接するA街区では南館がすでに着工を開始しています。2020年には現・世界貿易センタービルの解体がスタートし、2025年にはA街区全体が竣工する予定となっています。
浜松町に限らず、今後10年間で見えている再開発事業だけでも、東京では数多くの計画がありますので、引き続き注視していきたいと思います。
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