開けごまマイラー

30代の一児の父。ポイントサイトやクレカのポイントをマイルに交換して旅行すること、稼ぐ方法、おすすめホテルや旅行先を発信します。

スーパーフライヤーズカード(SFC)の価値を数値化してみる。【取得費用と経済メリット】

飛行機を使って定期的に旅行する人や仕事の都合で飛行機を使った出張などが定期的にある人は一定程度いらっしゃるかと思います。

毎回の旅行を格別にお得・便利なものにしてくれる“スーパーフライヤーズカード(通称:SFC)”について、その魅力や取得方法、カードを作ることによる経済メリットなどをご紹介させていただきたいと思います。

1.スーパーフライヤーズカード(SFC)とは?

スーパーフライヤーズカードというのは、航空会社であるANAの上級会員(飛行機に乗りまくった人)が申込むことができるクレジットカードの一種です。

ANAでマイレージクラブ会員に登録すると、飛行機に乗れば乗るほどマイルがたまっていくのはご存知かもしれませんが、マイルのほか、プレミアムポイント(PP)というものが実は蓄積されています。

このPPは金銭に変えたり、ポイントを使ってどうこうという性質のものではなく、このPP数に応じて、以下のようにランクが区分されるものです。

そしてスーパーフライヤーズカードを作成する資格があるのはプラチナ会員以上と決まっています。

 30,000PP~ ブロンズ会員
 50,000PP~ プラチナ会員【SFC】
 100,000PP~ ダイアモンド会員【SFC】

では、どの程度のフライトでどの程度PPが貯まるのか?というところですが、羽田⇒那覇のプレミアムクラス(シートが広くて高額なやつ)に搭乗した場合、往復でもらえるプレミアムポイントは約6700です。つまり5万PPに到達するためには、約8往復が必要な計算になります。これは何も工夫をしないと、航空券代で80万円ほどかかるという計算になります。(工夫によっては50万円程度あるいはそれ以下に抑えられます)

時間的にも金銭的にも作成が大変なSFCですが、作成することによるメリットは以下の通りとなっています。そして、長期的に損得計算をすると、時間とお金を掛けて作成してでも得することが分かります。詳細は後述します。

<SFCの主なメリット>

①特典航空券の優先予約

マイルを使って予約できる特典航空券ですが、SFC会員は一般会員より数時間早く予約が可能となりますので、希望の日程をいち早く抑えることができます

制度がまた、SFC会員に解放されている枠の数が違う模様です。羽田-ホノルル路線はANA国際線で特典航空券が最も取りにくいですが、一般ではビジネスクラスは2席か解放していないと聞きますが、SFC会員だと4席解放されているようです。

②ANAラウンジの利用

例えば国際線では、ビールやソフトドリンクが飲み放題でおつまみなどの軽食もあり、非常にゆったり過ごすことができます。国際線では早めに空港についてからの待ち時間も長いですが、ラウンジを利用することにより優雅に過ごすことができます。

また、ラウンジ内にはシャワーもありますので、フライト前にさっぱりすることで、到着までリラックスして機内で過ごすことができる点も魅力的です。

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③搭乗ゲートの優先チェックイン、手荷物の優先受け取り、専用保安検査場

離陸前に、保安検査場の長蛇の列に並んだことはありませんか?SFCでは、専用保安検査場を通過することができ、また搭乗ゲートでも優先案内がありますので、待ち時間なくスイスイ進むことができます。到着後、手荷物がなかなか出てこなく待ちぼうけることが多いかと思うますが、手荷物優先受け取りにより一般会員より早く次の行動に移せます。

④アップグレードポイントの付与

SFC会員になると、ANAプレミアムメンバーとしてPPに応じてアップグレードポイントというものをもらえます。ポイントの種類が色々とありますが、非常にお得なものですので、是非おさえていただければと思います。f:id:pokogoma:20180711223421p:plain

国内線 普通席   → プレミアムクラス 4ポイント
国際線 エコノミー → ビジネス 10ポイント
ANA SKYコインに交換 → 1ポイント=1000SKYコイン(1000円)

つまり、毎年一度でも飛行機に乗る人は、4000円分のポイントをもらえ、活用方法によってはそれ以上の価値が与えられるのです。

⑤家族カードの発行

個人的にはこれがかなり魅力に感じています。 

本人カードがSFCになると、SFC家族カードを発行可能です。つまり、家族はPPうんぬんという世界を介さず、一気にSFC会員になれるのです。カード1枚につき、ANAラウンジは2名が入れますので、本会員と家族カードの2枚があれば4人で入ることができます。

私の親は北陸在住なのですが、兄夫婦が住む札幌に定期的に飛行機で行っていますので、その際にラウンジでビールを飲んでくつろいでもらったり、ストレスフリーな環境での旅行を可能にする家族カードをプレゼントしたいと考えています。

2.スーパーフライヤーズカードの取得方法

SFCを取得するためにはとにかく飛行機に乗りまくる必要があるのですが、日程や行き先、早割りかどうかなどによってかかる費用は大きく変わってきます。

1つの目安として、50,000PPを50万円で取得できたら、優秀とされているようで、1PPあたり10円(PP単価といいます。)というのが目標になってくると言われています。

例えば成田→沖縄(那覇)の旅割75では、7500円程度で1500PPを稼げるものがあり、PP単価としては5円になります。全てこういった便で済ませるというのは困難ですが、全体のなかでPP単価が低いものを一部活用していくことによって、PP単価を下げることができるのです。

ちなみに、このプレミアムポイント(PP)はマイルを使って取る特典航空券でのフライト時にはもらえません。ただし、マイルをスカイコインに変換し、スカイコインで購入した航空券にはPPが付与されます。

そのため、いかに「費用を安く抑えて」SFCを作成するかについて、王道の手順としては以下のマイルを活用したものとなります。

①マイルを貯める

②マイルをANA SKY コインに交換する

ANA SKY コインで航空券を購入する

マイルを爆発的にためていく方法については↓を参照ください。低コストでマイル→ANA SKY コインを利用して持ち出しを少なくしてSFC会員を目指したいという方にとって、陸マイラーとしての活動は必須スキームとなります。

陸マイラーについて - 《FP1級》ぽこごまの保険・不動産・お金のこと

3.取得費用と特典の比較【経済合理性】

年に一回夫婦で海外旅行(ハワイ)に行くとする前提で、今後50年間で受けられるメリットをお金に換算してみました。

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SFCには年会費約1.1万円と取得費用(目標となる50万円で設定。マイル等を活用してもっと抑えることも可能。)がかかるのですが、お金に換算した部分だけでもそれを上回る経済メリットがあることが見て取れます。

なお、実際には旅行のほかに出張で飛行機を使う場合や、年に2回以上飛行機で旅行する場合もあるかと思いますし、その場合は乗れば乗るほどメリットをたくさん享受できることが分かります。

SFC会員になるのが早ければ早いほど、メリットは大きくなります。また今後、グローバル化でますます海外を飛び回る人が増える時代が来るかもしれませんし、そんな中でお子さんに家族カードを作って上げられれば喜ばれるかもしれませんね。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。飛行機が死ぬほど嫌いという方にとっては、どうでもいい事このうえ無い記事だったかもしれませんが、今後も飛行機に乗る機会があるかたにとっては経済合理性の観点からも検討の余地があるのではないでしょうか。

人生を有意義に生きていくためのツールとして、この機会にぜひ取得を目指されてはいかがかと思う今日この頃です。

この記事をお読みになった方が、少しでも有益であると感じていただければうれしいです。

以上

 

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